作品概要 2012年のKYOTO EXPERIMENTで上演した地点初の「子ども劇」が、京都市交響楽団のメンバーを演奏に迎え、「音楽劇」に生まれかわった。
見えない織物と見えない国境線。王様のおしゃれと領土問題は、見えないものを見えるフリする大臣と、イカサマ師の言葉のからくりで、止めどなく複雑化していく。舞台美術は、杉山至による小学生対象のワークショップを経てつくられた。京都ならではの〈子どものための大人劇、おとなのための子ども劇〉。

 

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撮影:東直子

 

 

 

2014

 
日程・会場

2014.8.13 京都コンサートホール

 

原作 ハンス・アンデルセン
脚本 戌井昭人
演出 三浦基
出演 安部聡子
石田大
小河原康二
窪田史恵
河野早紀
小林洋平

演奏

京都市交響楽団 ヴァイオリン 渡邊穣
        ヴィオラ   小峰航一
        チェロ    ドナルド・リッチャー
        フルート   清水信貴
        オーボエ   高島美紀
        クラリネット 小谷口直子
        ファゴット  東口泰之
        ホルン    垣本昌芳
        ハープ    松村衣里
スタッフ 舞台美術:杉山至+鴉屋
衣裳:堂本教子
照明:藤原康弘
舞台監督:宮村和樹(アートファクトリー)
音楽ドラマトゥルク:高田伸也 
制作:小森あや、田嶋結菜
撮影:阿部綾子
製作 地点、KYOTO EXPERIMENT 【子どもたちの舞台芸術創造事業〜未来の「劇場文化」のために〜】
助成 一般財団法人地域創造/独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」
後援 京都市教育委員会/公益社団法人京都市児童館学童連盟 
主催 京都国際舞台芸術祭実行委員会(京都市、京都芸術センター、公益財団法人京都市芸術文化協会、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター、公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
 
助成 一般財団法人地域創造/独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」

 

 

みなさん、これからはじまるのは、『はだかの王様』という劇です。
王様は、自分の着る服にお金をかけるのが大好きで、ある日、とても不思議な、けれどもとても高い服を作ってくれるという「イカサマ師」にだまされます。
何も着ていないのに街をパレードしてしまいます。大人の人たちは、王様がえらいのではだかだということが言えません。でも、「王様ははだかだ」という子どもの声が聞こえます。まわりにいた大人たちは本当のことなので気まずくなってしまうというわけです。
このお話は、アンデルセンという昔の人が書きました。大人が読んでも楽しいので、とても有名になりました。今日の劇は、もともとのお話をもう少しだけふくらませてみました。どんなふうになっているのかはこれから見てのお楽しみですが、おもしろいところをひとつだけ言っておきます。なんと今日の王様は、自分がはだかだということを知っています。わかっていても王様であることをやめないようです。怖いですね。だから今日は、みなさんがいちばん大きな声で「王様ははだかだ」と教えてあげなければいけません。ただし、イカサマ師の誘いにのせられてはダメですよ。
 
演出 三浦基
 
出典:当日パンフレット
 
 
劇中使用楽曲
■ 万城目正:りんごの唄
■ チャイコフスキー : 小さな白鳥の踊り(管楽五重奏)
■ サン・サーンス:ファンタジー(ヴァイオリン、ハープ)
■ ルーセル:セレナーデ(フルート、弦楽三重奏、ハープ)
■ ミヨー:ルネ王の暖炉(管楽五重奏)
■ バッハ:音楽の捧げもの(管楽五重奏とハープ)
■ フランセ:弦楽三重奏曲(弦楽三重奏)
■ ヒンデミット:小さな室内楽(管楽五重奏)
■ バッハ:音楽の捧げもの(弦楽三重奏)
■ チャイコフスキー:小さな白鳥の踊り