2020/01/29 Category:

団体交渉 経過のご報告

 

各方面にわたってご心配をお掛けしております。映演労連フリーユニオン(以下、ユニオン)を通じての元所属俳優によるパワハラ・解雇についての訴えにつき、団体交渉が終了するまではコメントを控えさせていただくつもりでした。しかしながら三浦基のロームシアター京都館長就任の発表以降、問い合わせや抗議が劇場や京都市にまで波及している今、状況が変化したと判断し、ユニオンには予告通知の上、地点の見解をご報告いたします。

 
地点の創作の現場において、ハラスメント行為が行われ、かつ、それが看過されるようなことは一切ありませんでした。
 
コメントを差し控えていたのは、交渉を誠実に行う意志があることをユニオン側に示したいという思いからでした。団体交渉のテーブルについている以上、交渉の場では率直に話し合えることを互いの努力により保証していくようにすべきである、いたずらに世論を煽るといったことを双方が行っていけば交渉自体が成り立たなくなるので、コメントは控えるべきという代理人弁護士からの助言もありました。交渉中である事実はユニオンのウェブサイトでは公表されており、地点ウェブサイトでその事実を補強することによって、かえって元所属俳優のプライバシーを侵害するのではないかという配慮もありました。
 
対応に慎重にならざるを得なかったというこれまでの経緯もあります。2018年7月26日の退団後から団体交渉が始まる2019年9月まで、本人との直接の話し合いは実現せず、電話が繋がったのも一度きりでした。また、2018年10月に謝罪及び解決金の請求書を受け取った際、同月中に代理人を通じて「パワハラがあったことを前提とする請求には応えられない」というこちらの考えを伝え、求めに応じて要求の一部である退職金を支払った後もそれきり連絡が途絶えたため、こちらの説明を受けて納得されたものと理解していました。そのため事態が判然としなかったのです。しかし、これまでの4度の団体交渉を通じ、争点がパワハラではないことも徐々にわかってきました。
 
多様な職能の集まる演劇の現場で、演出家は作品の責任者としてキャスティングを含め様々な判断をします。しかしこの責任は権力ではないことを私たちは肝に命じてきました。元所属俳優の在籍中、また退団時の面談を通して、このマナーが破られることはなかったという認識でいます。私たちは引き続き交渉の場で、一つ一つを明らかにしていきたいと考えています。
 
 
三浦基(演出)
安部聡子(俳優) 
石田大(俳優)  
小河原康二(俳優)  
窪田史恵(俳優)  
小林洋平(俳優)  
田中祐気(俳優) 
田嶋結菜(制作)