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多様なテキストを独自の手法によって再構成、コラージュ、カットアップして上演している。言葉の抑揚やリズムをずらし、意味から自由になることでかえって言葉そのものを剥き出しにする手法は、しばしば音楽的とも評される。代表は演出家の三浦基。

2005年、東京から京都へ移転。2013年には廃墟状態の元ライブハウスをリノベーションしてアトリエ「アンダースロー」を開場。また、2022年には食堂「タッパウェイ」をオープンし、観劇前後の時間を含めたトータルな観劇体験をプロデュースしている。

2011年にモスクワ、メイエルホリド・センターでチェーホフ『桜の園/ワーニャ伯父さん』を上演。2012年にはロンドン・グローブ座からの依頼で初のシェイクスピア作品『コリオレイナス』を上演するなど、海外での評価も高い。

継続した集団創作を行うことで、演技・演出の新たな境地に到達する事を目指し、京都・アンダースローでのレパートリーの上演と、国際プロジェクトを基軸に現在も精力的に活動を展開。即興的な稽古を重ね、意味や関係性を独自の批評精神で読み解く事で、リアリズム演劇とは一線を画した密度の濃い作品をつくり続けている。

MEMBER

  • 三浦 基
    MOTOI MIURA

    地点代表、演出家。1973年生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇科・専攻科卒業。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。帰国後、地点の活動を本格化。2005年、活動拠点を東京から京都へ移す。同年、チェーホフ作『かもめ』で利賀演出家コンクール優秀賞受賞。2006年、ミラー作『るつぼ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞受賞。2007年、チェーホフ作『桜の園』で文化庁芸術祭新人賞受賞。2017年、イプセン作『ヘッダ・ガブラー』で読売演劇大賞選考委員特別賞受賞。その他、京都府文化賞奨励賞(2011年)、京都市芸術新人賞(2012年)など受賞多数。2023年、ロシア・サンクトペテルブルクのボリショイ・ドラマ劇場(BDT)からの委嘱により同劇場のレパートリー作品としてドストエフスキー原作『罪と罰』を演出。諸国民劇場・安部公房作『友達』、チェーホフ博物館・チェーホフ作『桜の園』(いずれも2024年)とロシアの劇場からのレパートリー作品演出依頼が続いている。著書に『おもしろければOKか?現代演劇考』(五柳書院、2010年)、『やっぱり悲劇だった「わからない」演劇へのオマージュ』(岩波書店、2019年)。

  • 安部 聡子
    SATOKO ABE

    俳優。福岡県北九州市生まれ。早稲田大学在学中から映画制作グループひぐらしで自主映画製作に携わる。16mm映画『恋のたそがれ』(山口貴義監督、1994年)出演を機に俳優を志す。2年間の会社勤めの後、平田オリザ主宰の劇団「青年団」に所属し、舞台俳優として活動する一方、映画『トキワ荘の青春』(市川準監督、1996)など数多くの映画及びテレビCFに出演。三浦基演出作品への初出演は『地点〜断章・鈴江俊郎』(2002年)。2005年、地点の俳優として活動の拠点を京都に移し、以後すべての地点公演に参加。最近の映像出演作品に『嵐電』(鈴木卓爾監督、2018年)、アカデミー国際長編映画賞・カンヌ国際映画祭 脚本賞などを受賞した『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督、2021年)がある。

  • 石田 大
    DAI ISHIDA

    俳優。千葉県生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇科卒業。1995年、劇団「俳優座」に入団。千田是也演出『カラマーゾフの兄弟』で初舞台を踏む。以後、国内外で数多くの舞台に出演。2004年、ヨン・フォッセ作『名前』で、初めて三浦基演出作品に出演。2005年、地点の俳優として演劇活動の拠点を京都に移す。以後、すべての地点作品に出演。

  • 窪田 史恵
    SHIE KUBOTA

    俳優。大阪府生まれ。京都教育大学教育学部入学と同時に演劇活動を開始。伊丹市立演劇ホールが長年に渡り普及事業として展開していた「AI・HALL演劇ファクトリー」6期生。大学卒業後は劇団「ロヲ=タァル=ヴォガ」に所属し、同劇団の作品に出演する。オーディションを経て出演を決めた『かもめ』(2007年)で三浦基演出作品に初参加。その後、『三人姉妹』(2008年、三浦基演出)、『ディクテ』(2008年、松田正隆演出)等への出演を経て、2009年より地点所属。以後すべての地点作品に出演。

  • 小林 洋平
    YOHEI KOBAYASHI

    俳優。山梨県生まれ。専門学校舞台芸術学院演劇本科卒業後、1998年、劇団「青年団」に入団。同年、三浦基演出作品『地点~四戯曲による二本立て構成』に出演。2005年、地点の俳優として演劇活動の拠点を京都に移し、以後すべての地点作品に出演。タッパウェイのマスコット・タッパー熊のイラストを手がけるなど、オリジナル漫画やイラスト作品も発表している。

    @yo_ko.works
  • 田嶋 結菜
    YUNA TAJIMA

    地点制作。1980年神奈川県生まれ。国際基督教大学(ICU)卒業後、2003年から2004年まで、青年団・こまばアゴラ劇場に勤務。アトリエ春風舎のこけら落とし作品として上演された『三人姉妹』(2003年)以降、すべての地点作品をプロデュース。2005年、地点の制作者として演劇活動の拠点を京都に移す。2005年から2007年までの京都芸術センター勤務を経て、地点の専属制作者に。

  • 三浦 春華
    HARUKA MIURA

    タッパウェイ店長。広島生まれ。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)舞台芸術学科卒。興隆学林専門学校宗学科・宗学研究科卒。
    2009年より京都市内の様々な業態の飲食店に勤務。ホール業務・接客からキッチン業務、メニュー考案やイベント企画まで幅広く担当し、飲食店経営を学ぶ。2015年から2020年までは主にインド哲学を研究し、インドから中国、日本までの文化伝承や生活習慣、食文化の変容を学ぶ。アンダースローに観客として通った経験を活かし、タッパウェイに企画段階から関わる。

CORPORATE

設立
2010年10月

目的
より豊かな劇場文化を醸成し、現代演劇の観客を増やしていくとともに、演技・演出の新たな手法の開発を行う。俳優の声と身体を通して現代の観客に「言葉」を届け、個人の一生涯を超えたスケールで時間や社会を感知しうる舞台芸術空間を生み出す。そのような時間と空間を体感してもらうことによって、拙速な回答を求めない寛容で知的な、より成熟した社会の創出に寄与する。

業務内容
舞台作品の企画・制作、劇団「地点」のマネジメント業務、劇場運営に関連して行われる企画立案及びコンサルティング業務、劇場文化を伝えるための飲食店経営及び小売事業

住所
606-8266 京都市左京区北白川久保田町13-2

TEL
075-366-5589

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