劇団CHITEN
2019 京都芸術劇場 studio21 / 撮影:松見拓也
秋元松代研究 / 劇場実験
だめじゃわ。あんたをば養うておっては、わすと雪乃が餓えて死にすよ。わすの血筋が絶えてしもうたら、海尊さめに申すわけが立ち申さんでのう。わすは海尊さまの家内で、雪乃は孫じゃ。なんとすても餓えて死ぬわけには行かんすけえ。どうでもあんたがこごさ、おりてえとなら、ミイラ行についてもらうほかねえす。
作品概要
京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)舞台芸術研究センターの公募研究として、年間を通じて劇作家・秋元松代の戯曲を読み、その成果をまとめて発表した〈劇場実験〉。秋元は昭和期の数少ない女性の現代劇作家で、一種独特な造語とも言うべき方言を使用した作劇で知られる。戯曲分析というよりは、むしろ、実際に秋元の戯曲を発声し、演劇における言葉と意味/無意味の関係、台詞の音楽性と語りについて考えた。
-
2019日程・会場2019.3.9 京都芸術劇場 studio21作秋元松代『七人みさき』『かさぶた式部考』『常陸坊海尊』より
演出三浦基出演安部聡子
石田大
小河原康二
窪田史恵
小林洋平
田中祐気トーク出演楯岡求美
松原俊太郎
三浦基スタッフ舞台美術:杉山至
照明:藤原康弘
舞台監督:大鹿展明
制作:田嶋結菜主催合同会社地点
京都造形芸術大学〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実験的研究拠点〉2018年度共同研究プロジェクト「秋元松代研究~台詞の音楽性と新たな「語り」」
研究代表者:三浦基
関連コンテンツ