劇団CHITEN
2010 京都芸術センター / 撮影:清水俊洋
誰も、何も、どんなに巧みな物語も
季節の空気、空や大地や木々の色を語ることはできるだろう。しかし、あの軽やかな陶酔、土ぼこりの上の歩み、目の輝き、兵士の間の、兵士と上官の間の透明な関係を実感させることは決してできないでしょう。すべてが、みんなが、木々の下で打ち震え、にこやかに感動していました。みんなにとってまったく新しい生活に。そしてこの震えのなかには、奇妙にもじっとして、慎重に、何かに守られて、待ち伏せているものがあった。何もいわずに、祈る人のように。
作品概要
言葉同様、演劇のもう一つの構成要素「身振り」について考えを深めたいという思いから始動した安部聡子と山田せつ子のプロジェクト。一連のアルトー作品に引き続き宇野邦一と、今度はジャン・ジュネのテキストを通して作業を共にした。ジュネの書いた三篇のエッセイ『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』『……という奇妙な単語』『シャティーラの4時間』を構成した、声と身振りの唐草模様。
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2010日程・会場2010.3.31 BankARTstudio NYK
2010.4.22-25 京都芸術センター フリースペーステキストジャン・ジュネ構成・翻訳宇野邦一演出三浦基出演安部聡子
山田せつ子スタッフ照明:吉本有輝子
舞台美術:杉山至+鴉屋
音響:宮田充規
衣裳:稲村朋子
舞台監督:山口英峰[横浜公演]
大鹿展明[京都公演]
宣伝美術:納谷衣美
制作:田嶋結菜企画・制作財団法人神奈川芸術文化財団[横浜公演]主催地点共催京都芸術センター助成財団法人セゾン文化財団
文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
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