劇団CHITEN
2013 ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
レンツ
山道を上り下りしながら彼は走った。
空はとんまな青い目玉、そこに浮かぶ月はなんとも間が抜けていて安っぽい。レンツは大声で笑いださずにいられなかった。そしてこの笑いとともに無神論が手を伸ばしてきて、やすやすと、逃れようのない力で彼を掴んだ。
作品概要
2013年が生誕200年にあたる、ドイツの文学者ゲオルク・ビューヒナー。戯曲『ヴォイツェク』『ダントンの死』で知られる。短篇『レンツ』は、実在の作家レンツが心理的危機に至るまでの経過を精確に描いた作品。5名の俳優の声とコントラバスの音色で、緻密な心理描写と背景描写を立体化した。本作に参加したNoricoは2014年以降、『コリオレイナス』にも参加している。
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2013日程・会場2013.9.6-7 ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
2013.9.13-14 ドイツ文化会館ホール作ゲオルク・ビューヒナー翻訳高橋文子演出三浦基出演安部聡子
石田大
窪田史恵
河野早紀
小林洋平演奏Noricoスタッフ制作:田嶋結菜主催ドイツ文化センター
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