劇団CHITEN
2016 愛知県芸術劇場 / 撮影:羽鳥直志
みちゆき
自分たちの生活を送っていた場所から離れて、考え、声を発し、聞き、なにかを待ち、つくりあげていく過程が描かれているようですが、その声と音が単純な物語進行から逸脱し、別の人物を参加させ、自らも参加し、ひとつのイメージ、ひとつの答え、ひとつの感情、ひとつの読みに縛られないひとつの場所をつくっていく過程と言うほうが正しいかもしれません。一言で言うなら共同体の話です。
作品概要
15周年を機に「戯曲とは何か?」をコンセプトにリニューアルしたAAF戯曲賞。新しく就任した三浦基を含む審査員4名によって選ばれた最初の大賞作品『みちゆき』の受賞公演を地点が拝命することに。映像作家・伊藤高志との初コラボ作品ともなった。舞台を分断する半透明のスクリーン。リアから投影される映像の影としてのみ存在していた登場人物たちは、徐々に「浮浪者」によって舞台前に引っ張り出される。震災後の日本を強く意識した松原俊太郎作品の上演は、この後、『忘れる日本人』『山山』へと引き継がれて行った。
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2016日程・会場2016.9.9-12 愛知県芸術劇場 小ホール作松原俊太郎演出三浦基映像伊藤高志出演安部聡子
石田大
小河原康二
窪田史恵
河野早紀
小林洋平
田中祐気スタッフ映像技術:浜田俊輔
照明:藤原康弘
音響:荒木優光
舞台監督:世古ロ善徳(愛知県芸術劇場)
宣伝美術・写真:松本久木
制作:田嶋結菜 村松里実(愛知県芸術劇場)
制作統括:山本麦子(愛知県芸術劇場)主催愛知県芸術劇場協力合同会社地点
京都造形芸術大学助成平成28年度劇場・音楽堂等活性化事業
文化庁
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