劇団CHITEN
2014 アンダースロー / 写真:松本久木
ワーニャ伯父さん
僕は明るい人間でしたが、そのくせ誰一人として、明るくしてはやれなかった。この僕が明るい人間だった。これほど毒っ気の強い皮肉は、ほかにちょっとないな。
作品概要
前年にオープンしたアンダースローのレパートリーとしていち早く再創作にあたったのがチェーホフの『桜の園』そして『ワーニャ伯父さん』だった。レパートリー化にあたって、床に敷き詰められていた砂山はなくなり、ピアノハープのシャンデリアはチューブライトのシャンデリアとなった。上演台本と演出は2007年版をほぼ踏襲。人気のレパートリーとしてカルチベート・プログラムや新春公演で上演を重ねた。
郷愁を抱きたければ、チェーホフ劇を見なさい。憂鬱になりたければ、チェーホフ劇を見なさい。地点の演劇の基本はチェーホフ劇です。でも、最近の地点は、郷愁にも憂鬱にも開き直って、明るいチェーホフ劇になっているのではないか。いい加減にチェーホフ劇をやりすぎていよいよ狂ってきたのではないか。ギラギラした明るさが見たいのなら『かもめ』で、玉切れ寸前の明るさが見たいのなら『桜の園』で、どうでもいい明るさが見たいのなら『ワーニャ伯父さん』です。まあ、全部見てやってください。
三浦基
(CATALOGUE2014-2より抜粋)
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2014日程・会場2014.6.27-7.21 / 11.22-25 アンダースロー
作アントン・チェーホフ
翻訳神西清演出三浦基出演安部聡子
石田大
小河原康二
窪田史恵
河野早紀
小林洋平
スタッフ舞台美術:杉山至
照明:藤原康弘
音響:堂岡俊弘
衣裳:堂本教子
舞台監督:大鹿展明
制作:小森あや 田嶋結菜主催合同会社地点
助成芸術文化振興基金 [2014.6-7]
文化庁委託事業「平成26年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業」*2014.11.22-25公演 -
2015日程・会場2015.3.28-30 / 6.20-23 アンダースロー助成文化庁委託事業「平成27年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業」*2015.6.20-23公演
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