アトリエUNDER-THROW
知恵の悲しみ
写真:松見拓也
悪いのは人間の心だろうか、それとも言葉だろうか?
「幸福な人は時計を見ない」
「悪いうわさはピストルよりもおそろしい」
「家屋は新しくなっても古い偏見はもとのまま」
「裁判官はいったいだれ?」……
戯曲中にちりばめられた数々の表現が、慣用句として今もロシア語のなかに生き続けているというグリボエードフの名作喜劇『知恵の悲しみ』。モスクワをとことんこき下ろす主人公・チャーツキイの長広舌と、人々が入り乱れる舞踏会シーンが魅力の作品です。アンダースロー史上、空前絶後の大作! 総勢15名の出演者による全力の“古典再生(ルネサンス)”! どうぞお見逃しなく!!
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あらすじ
3年間の放浪を終えてモスクワに戻ったチャーツキイは、一路、恋人のソーフィヤの元へ急ぐ。しかしソーフィヤは、住み込みの秘書であるモルチャーリンにすっかりお熱。モルチャーリンは女中のリーザを思いながら、出世のためにソーフィヤにも取り入ろうとする。ソーフィヤの父親ファームソフは保守的な官僚だが、この屋敷に集まる人々もまた、「過ぎ去りし時代」にとらわれている。チャーツキイにはこれが我慢ならない。彼の皮肉や毒舌は、次第に人々に疎んじられ、舞踏会の笑いとざわめきのなかで、ついに彼は狂人扱いされる。愚かさに絶望したチャーツキイはモスクワに別れを告げる。
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グリボエードフ『知恵の悲しみ』とは
1824年に完成されたこの戯曲は、ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』やドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』でも引用され、ナボコフが『検察官』と並び称すべき唯一の戯曲と評した〈偉大なる喜劇〉。グリボエードフは代表作としてこの『知恵の悲しみ』のみを遺した寡作の作家で、デカブリストの乱への関与が疑われて流刑され、テヘランのロシア大使館を襲った暴徒の手により、37人の館員と共に惨殺されるという非業の死を遂げました。 古さを感じさせない言葉の瑞々しさ、アクチュアリティ、劇構造の巧みさが魅力の戯曲です。
9月21日(土)19:00
9月22日(日)17:00 ★終演後トークあり
9月23日(祝・月)15:00
9月24日(火)休演日
9月25日(水)19:00
9月26日(木)15:00
9月27日(金)休演日
9月28日(土)17:00
9月29日(日)15:00
9月30日(月)休演日
10月1日(火)休演日
10月2日(水)休演日
10月3日(木)19:00
10月4日(金)19:00
10月5日(土)19:00
10月6日(日)17:00
全11ステージ
開場:開演の30分前
上演時間:約150分(休憩込み・予定)
会場:アンダースロー
〒606-8266 京都市左京区北白川久保田町21地下
料金:(全席自由/税込)
一般 前売4,000円/当日4,500円
学生 前売3,000円/当日3,500円
〒606-8266京都市左京区北白川久保田町21地下
料金:(全席自由/税込)
一般 前売3,500円/当日3,800円
学生 前売2,500円/当日2,800円
主催:合同会社地点
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