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本研究会は、文部科学省の共同利用・共同研究拠点となっている京都造形芸術大学舞台芸術研究センターの公募研究として、地点と神戸大学・楯岡求美准教授の共同チームによって進められています。3〜4回の定例研究会と9月に開催される「劇場実験」を通じて、ロシアの詩人、ヴラジーミル・マヤコフスキーを研究します。 マヤコフスキー(Vladimir Mayakovsky 1893-1930)は、ロシア・アヴァンギャルドを牽引した詩人として知られ、1918年、十月革命の一周年を祝うために『ミステリヤ・ブッフ』を書きました。1921年の再演時も含め、演出はエイゼンシュテインの師として知られるメイエルホリドが担当、革命後の新しい芸術、民衆のための演劇を志向した作品として受け入れられたといいます。マヤコフスキーはほかにも『南京虫』『風呂』といった戯曲を残しました。 ゲスト講師によるレクチャーや、地点の俳優がバンド「空間現代」のメンバーと共に行う実践を通して、マヤコフスキーを研究していきます。
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【定例研究会】 第1回|2015年5月26日(火)17:30-20:00 マヤコフスキー入門~未来派とロシア・アヴァンギャルド 講師:楯岡求美(神戸大学国際文化学研究科准教授)
採録はこちら 第2回|2015年6月11日(木)19:30-22:00 サーカス学~道化師ラザレンコと『ミステリヤ・ブッフ』 講師:大島幹雄(作家・サーカスプロモーター) 採録はこちら
第3回|2015年7月25日(土)18:00-21:00 聖史劇からアヴァンギャルド演劇まで~マヤコフスキーの視界を覗く 講師:杉山博昭(早稲田大学高等研究所助教)、鴻英良(演劇批評家) 採録はこちら(前半・杉山氏) 採録はこちら(後半・鴻氏)
【劇場実験】 2015年9月7日(月)19:30
採録はこちら 戯曲『ミステリヤ・ブッフ』を知ることは、詩人・マヤコフスキーが演劇に何を託していたか、どのように舞台上での言葉の可能性を捉えていたかを考える上で非常に重要な意味を持っています。定例研究会を通して、当時の上演の記録を紐解き、リアリズム演劇とは一線を画した表現方法がそもそも念頭に置かれていたことを知った私たちは、サーカス小屋のアリーナを模した特設客席での上演を通して実験をすることを思い立ちました。地点にとっては初挑戦の円形舞台となります。 当日は、地点、神戸大・楯岡求美氏、バンド「空間現代」による各発表を通して、これまでの研究会でそれぞれが得たインスピレーションを共有し、最終的には『ミステリヤ・ブッフ』のワンシーンを舞台化する予定です。ぜひこの実験にお立ち会いください。 演出:三浦基 音楽:空間現代 出演:安部聡子/石田大/小河原康二/窪田史恵/河野早紀/小林洋平
美術:杉山至 照明:藤原康弘 PA:吉田涼 舞台監督:浜村修司
■お問合せ:合同会社地点 Tel. 075-888-5343
■会場:京都芸術劇場春秋座 舞台上舞台 京都市左京区北白川瓜生山2-116 →劇場アクセスページへ 入場無料・定員あり・要予約
主催:文部科学省 共同利用・共同研究拠点 京都造形芸術大学〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点〉 2015年度 共同研究プロジェクト「マヤコフスキー研究〜詩人の仕事の解明と新しい演劇言語の開発」研究代表者:三浦基 〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点〉は、京都造形芸術大学・舞台芸術研究センターが母体となり、文部科学省「共同利用共同研究拠点」の認定を受けて2013年度に設置された研究拠点です。http://www.k-pac.org/kyoten/