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冗談は一方の側にしか許されぬものなのか?

私が王子なら、彼女が誇り高き、御機嫌斜めの女王でなくて何になろう?

 

地点の新しいレパートリー『ブルグント公女イヴォナ』のポーランドツアーが決定しました!
10月のツアーを前に国内で進化したイヴォナをご堪能いただきたく、初夏の京都で再演いたします。

 

沈黙する異例のヒロイン、イヴォナと皇太子フィリップの物語。

地点の上演では、作家ゴンブローヴィチ特有のアイロニカルでグロテスクな劇の中心に『ロミオとジュリエット』を彷彿とさせるような愛の問題を据えることで、物語の巧みさとおもしろさを炙り出しました。

見逃していた方も、もう一度見たいと思っていた方も、ぜひお越しください!!

 

 
あらすじ

皇太子フィリップ王子は、散歩の途中、無表情で人に嫌悪感を抱かせる娘イヴォナに出会う。王子は一目見た時からイヴォナが我慢ならない。あまりにも彼の神経を苛立たせるのだ。しかし、同時にまた、王子はこの不幸な娘を憎悪しなければならないという事態にも納得できない。彼の中で、若い男が魅力的な娘だけを好きになるという「自然の理」に対する反抗心が爆発し、彼はイヴォナと婚約する。王子の婚約者として王宮につれてこられたイヴォナは、そこで人々に破壊的な作用を及ぼし始める。怯えきった、物言わぬ存在により、誰もが自分自身の秘められた欠陥、汚れ、罪を思い起こすのだ。やがて王子を含め王宮の誰もが、イヴォナを殺害したいという欲望にあえぐようになる。「高みから」の殺意が抑えようもなく膨らんだそのとき、イヴォナは鮒の骨を喉に詰まらせて死ぬ。
 
ヴィトルト・ゴンブローヴィチ 
Witold Gombrowicz
1904年、ポーランドのマウォシーツェ生まれ。20世紀ヨーロッパ文学を代表する作家の一人。ワルシャワの高校、大学に学び、33年、短編集『成熟途上の記録』でデビュー。39年、アルゼンチンへ亡命。1964年以降はフランスに住んだ。67年、小説『コスモス』で国際文学賞を受賞。ほか主な作品に短編集『バカカイ』、小説『フェルディドゥルケ』『トランス=アトランティック』『ポルノグラフィア』など。

 

 

地点『ブルグント公女イヴォナ』

 

作:ヴィトルト・ゴンブローヴィチ 
翻訳:関口時正
 
演出:三浦基
音楽:ヴァツワフ・ジンペル
 
出演:安部聡子 石田大 窪田史恵 小林洋平 / 秋元隆秀 姉川華(劇団ひまわり)
 
舞台美術:杉山至 
衣裳:コレット・ウシャール 
照明:藤原康弘 
舞台監督:大鹿展明
宣伝美術:松本久木 
制作:田嶋結菜 

 
日程: 2024年
7月19日(金)19:00
7月20日(土)19:00
7月21日(日)17:00  
開場は開演の30分前
上演時間は約80分
 
 
会場:アンダースロー 
〒606-8266京都市左京区北白川久保田町21地下

 
料金:(全席自由/税込)
一般 前売3,500円/当日3,800円
学生 前売2,500円/当日2,800円
 
チケット取扱: 
▽地点WEB予約フォーム http://chiten.org/underthrow_form/

*当日会場受付にて代金をお支払いいただきます。
現金・クレジットカード・PayPayでのお支払いが可能です。

 
 
主催:合同会社地点
 
 
 
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ヴァツワフ・ジンペル Waclaw Zimpel
ポーランド西部のポズナンで育ち、ワルシャワを拠点に活動。6歳からバイオリンとクラリネットを学ぶ。クラシックを自身のキャリアのスタートとしながら、ジャズや即興演奏への並々ならぬ熱意が、ラオスの原始ハーモニカ・ケーンといった木管楽器との出会いや、電子音楽での精力的な活動へと彼を導いた。主なアルバムに「Lines」(2016年)、「Massive Oscillations」(2022年)。